ハイブリッド5ドライバーについて、BAドライバー編(1)〜

ダイナミック型など4種類/5基のドライバーを搭載しているAura Nebulaですが、中でも音質差として感じ取りやすいのは、バランスド・アーマチュア(BA)ドライバーです。しかも2基搭載されていますから、それぞれに違いがあるのか、なぜ1基ではなく2基なのか、今回はそのあたりの事情を説明したいと思います。

BAドライバーを2基搭載した理由ですが、大きく次の3点が挙げられます。

1. 中高域の密度と解像度の向上
2基のBAドライバーにそれぞれ異なる"狭い帯域"を担わせることで、単一のBAドライバーが広帯域をカバーした際に起こりがちな解像度低下を回避します。担う帯域が狭ければ音の密度も向上するため、ボーカルの厚みが増し、楽器の倍音成分が濃くなるというメリットも得られます。中高域の解像度不足、ディテールの曖昧さも解消できるはず、と考えました。

2. 3つの帯域のシームレスな接続と歪み低減
Aura Nebulaに搭載するφ10mmダイナミックドライバーの高域上限はおよそ1.5kHz、一方で平面磁界型ドライバーのレスポンスは4~5kHz付近から始まります。2基のBAドライバーが担う1.5kHz~12kHzの帯域は、この「周波数の空白」をちょうど埋める役割を果たすのです。しかもダイナミックドライバーより中高域での歪みが少ないため、中高域から高域にかけてのつながりがスムースになるメリットも期待できます。

3. 小型・高感度でTWSに好適
BAドライバーは重量が約0.1~0.2gと非常に軽く、2基使用してもAura Nebulaのコンパクトなボディに十分収まります。さらに感度が高く駆動しやすいため、消費電力に制約が多いTWS用アンプとも相性が良く、駆動力の不足による音質劣化を防ぐことができます。

かんたんにまとめると、「音の密度と解像度を向上させるためにはBAドライバー1基では不十分と判断したから」ということになるでしょうか。その効果を皆さんにも感じていただきたいと願っています。

注:バナー画像はNASA提供のパブリックドメイン画像です(Tarantula Nebula, Public Domain Image courtesy of NASA)

1件のコメント

いつ頃発売なのでしょうか?待ち遠しいです。

篠原遊馬 2026年 4月 05日

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